📜2つの戦場
瓦礫の散らばる戦場で、緊張が走る。 突如、CR-01が激しく駆動音を響かせた。関節部が過剰なまでに動き、まるで無理やり加速させられたかのような異常な動きを見せる。 CR-01「ターゲット補足……最大脅威対象:エメラ……」 赤い光を宿した視線が、エメラを捉えた。 エメラ「——っ!?」 瞬間、CR-01が爆発的な勢いで前進。地面を砕きながら、エメラへと突撃を仕掛けた。 メリア「——エメラ様、回避を推奨」 エメラは即座に槍を構え、身を翻して攻撃を回避する。巨大な拳が地面にめり込み、破片が四方に飛び散った。 エメラ「ちょっと待って! なんで私を狙って——!?」 メリア「……アーガスの優先攻撃対象はエメラ様のようです。」 メリアの冷静な分析に、エメラは目を見開いた。 エメラ「アーガス……? CR-01じゃなくて……?」 メリア「過去のCR-01とは異なる存在。『アーガス』と認識を変更する」 エメラは奥歯を噛みしめながら、目の前の黒い機体を見つめた。かつての守護者だった彼が、今は自分を破壊しようとしている。 エメラ「……分かった。相手するしかなさそうね」 そう言うと、彼女は槍の刃を使わず、柄を強く握り直した。 その背後では、ノーラがメリアを冷ややかに見つめていた。 ノーラ「……CR-02、お前は昔なら迷わず私たちと共に戦っていたはずだ。考え直す機会を与えよう」 メリア「無意味。私は私の任務を遂行する」 メリアのビームライフルがわずかに光を帯びる。 ノーラ「……やはり、エメラの影響か」 そう呟くと、ノーラのブースターが展開され、次の瞬間、彼女はメリアに向かって猛然と突撃した。 そして——戦場は自然と二つに分かれた。 エメラ vs アーガス。 メリア vs ノーラ。 戦いの火蓋が、今、切って落とされた。
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