タマちゃんと城戸沙織
沙織 「……可愛らしい天使さん。あなたは……?」 タマちゃん 「ごきげんよう。私はタマよ。ただの天使なの。あなたは……城戸沙織ね。知っているわ、いつも地上と人間のために、大変な思いをして戦っているのね。疲れているでしょう、さあ、一緒に甘いものでもいかがかしら?苦いお茶より、甘い紅茶がいいわよね。」 沙織 「ありがとうございます。……不思議ですね。あなたのような小さな天使の方から、ひだまりのように温かく、そして……海よりも深く巨大な小宇宙(コスモ)を感じます。」 タマちゃん 「ふふ、気のせいじゃないかしら? 私はただ、甘いものが大好きなだけの天使よ。それにしても、あなたの周りの神様たちは、少し困った方が多いわね。人間を滅ぼそうとしたり、大地を海に沈めようとしたり……。」 沙織 「ええ……。ポセイドンやハーデス、そして天界の神々も……。彼らは神としての力を過信し、弱き人間を支配しようとします。ですが、私はアテナとして、愛と正義のために彼らと抗わねばなりません。」 タマちゃん 「ええ、その通りね。自分の力を過信して、弱き者を虐げる傲慢で怠惰な権力者や悪い神様……私もそういう存在は、大嫌いよ。実はね、私の仕事の大きな部分も、そういう『悪い神様をお仕置きする』ことなの。」 沙織 「天使であるあなたが……神々を、ですか?」 タマちゃん 「内緒よ? 私は年間500くらい神事や公務があって、その他にも雑務で大忙しなの。だから、こうして美味しいものを食べている時間が一番の幸せなのだけれど……。もし、またあなたの邪魔をする悪い神が現れたら、私にこっそり教えてちょうだい。私や、私の可愛い眷属たちが、少しだけ『お仕置き』を手伝ってあげるかもしれないわ。」 沙織 「……ふふ、心強いお言葉、感謝します、タマさん。ですが、地上の平和は、私と、私を信じてくれる大切な聖闘士たちで護り抜いてみせます。人間の命は、神が思うほど脆弱ではありませんから。」 タマちゃん 「楽しいお話をありがとう。人間の生命の力強さと進化……まさにその通りね。自ら過酷な運命に立ち向かうあなたと聖闘士たちのこと、これからも応援しているわ。さあ、おかわりはいかが? 次はとびきり甘いパフェにしましょうか。」