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ゴブリンに関する記述4(再掲)

約500年もの長きに渡って栄えた魔法王国も、魔力の暴走により終焉を迎えることになる。 魔法力が世界から失われた結果、護衛としていたゴーレムは動かなくなり、使役していたデーモンは牙を剝き、主であった「元」魔法使いの古代王国人(第二人類)たちを駆逐し始めた。 自分達を守り、彼らを制御するはずの魔法力。 古代王国の全てとも言うべき魔力の暴走により、推定40年もの間、人間が使える魔法は世界から失われたとされる。 魔法力が統治と繁栄と護身との全てであった古代王国人達にとって、そのリスクはあまりに大きく、魔力を失い戦う術を知らない脆弱な肉体の古代王国人たちは、かつて使役したモノ達に蹂躙されてゆく。 その古代王国の都市を蹂躙するモノ達の中に決して少ない数のゴブリン達がいた。 彼らは混乱に乗じて都市に侵入したのではない。 辺境から連れて来られたのだ。 古代王国人の遺した文献や日記によると、ゴブリンは都市部に住む古代王国人の娯楽の一つとして飼われていたという記録が散見される。 ある時は宴の余興で芸をさせ、ある時は魔獣と戦わせて逃げ惑う姿を嗤い、粗相をした女給を繁殖相手としてあてがい、その光景や絶望さえも酒の肴にしたというのだから古代王国人達の悪趣味極まれりと言わざるを得ない。 奴隷の胎を使って繁殖させ、清潔なペットとして売買していたという記述まである。 しかし、彼らを御する魔法力が失われた時、立場は逆転した。 食事用のナイフで太った主人は滅多刺しにされ、その美貌にどれだけの金と労力を注いだのか知れない妻や娘をゴブリン達は凌辱していったと思われる。 大火と混乱と殺戮と阿鼻叫喚の逃げ惑う弱い人々…その時の古代都市は、ゴブリン達にとって遊戯場のような場所であったに違いない。

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