タイムマシンを整備しよう(ver2)
すいか
時空統制管理庁、通称"時統庁"の隷下組織である時間移動管理局。通称“時動局”。 ここには時間移動にまつわる多種多様な仕事があり、そして彼は時間移動技術部、整備運用課所属の整備員である。 「すみませーん、点検お願いしまーす。」 「ん、お疲れー」 新米保安官は彼に時間移動装置、つまりタイムマシンを手渡した。水色の宝石のような形をしたタイムマシンの中には、エネルギーや変換式や、説明されても理解できないその他諸々がぎっしり詰まっている。そんな精密で面倒なものを修理・点検・整備するのはもちろん、整備員の仕事だ。 彼はルーペを取り出し、点検に入った。 ただの虫眼鏡と侮るなかれ、これこそが時動局を裏から支える大切な機密道具なのである。 「変な使い方してないよな?」 「してませんよ!...多分。」 「おい」 ちなみに彼らは同じ学校の先輩と後輩にあたり、非常に仲がいい。顔馴染みなので業務中にはいささか砕けたやり取りでも、軽口の範囲内だと大目に見ていただきたい。 「エネルギー漏れ無し、座標固定もズレ無し、帰還機構も正常...うん、どこにも異常無し。頑張ったな。」 「はい!じゃあ今日の独り立ち記念に、一緒にご飯行きませんか?先輩達が奢ってくれるそうですよ。4人で行きましょうって!」 「おっ、いいじゃん。場所は?」 「ふふーん、ここから二駅離れたところに良い所があってですねえ...」 今日も時動局員はせっせと働いて時間を守り、退勤後には日常を楽しむのだ。