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折田さん花嫁衣裳案1
ポン・デ・ライオン
(コツン、コツンと、静まり返った廃墟の教会にドレスのヒールの音が響く。割れたステンドグラスの向こうで紫の炎が激しく燃え盛るなか、彼女はあなたを見下ろすように不敵な笑みを浮かべ、目の前で静かに左手を差し伸べて――) 「……待たせたわね、マスター。フン、何よその呆けた顔は。アヴェンジャーの私が、こんなボロボロの教会のヴァージンロードを歩いてくるのがそんなに珍しいわけ? 言っておくけど、神への誓いだの、綺麗なドレスを着て祝福されるだの、そんな普通の結婚式なんて私にはこれっぽっちも興味ないのよ。世界を呪う私にふさわしいのは、こういうすべてが滅び去った戦火の跡がお似合いだわ。 ……でも。このドレスも、私が片手で引きずってるこの黒薔薇のブーケも。全部あんたが『私のために』用意したっていうなら、話は別よ。 形だけの綺麗な誓いなんていらない。私が欲しいのは、世界を敵に回してでも私の手を離さない、あんたのその歪んだ覚悟だけ。 ……ほら、何をぼさっとしてるのよ。私がこうして、わざわざ手を差し伸べてあげてるんだから。 さっさと私の手を引きなさい、バカマスター。ここから先、地獄の果てまであんたの人生のすべてを、私が独り占めしてあげるんだから!