Solei-Nox-Mina : 01
猫空 (Neko_zora)
第四幕 : うさぎの魂 × ぬくもり うさぎは、 もう何も言わなくていい 言葉がなくても、 もう一人の少女は、 心からそばにいることを選んだ。 それは―― うさぎの少女に残された、 ほんの僅かな魂。 弱くて、 不器用で、 泣き虫で……。 それでも、 小さな薪火のように、 かすかな光を灯していた。 消えそうになりながらも、 ほんの少しだけ、 静かに揺らめいている。 もう一人の少女は、 その小さな残魂を両手のひらにそっと包み込む。 壊さないように 怖がらせないように そして、 もう二度と、 悪意ある誰かに傷つけられないように。 大切に、 大切に守っていく。 言葉は必要なかった ただ、 そばにいるだけでいい。 少女は小さな残魂を抱きながら、 静かに子守唄を口ずさむ。 「ん~~……♪ んん~~……♪ ら~~…… らぁ~~……♪」 その優しい歌声に包まれて、 小さな魂は、 ほんの少しだけ温かくなる。 消えかけていた光が、 また微かに揺らめいた。 誰にも見つけてもらえなかった小さな存在を、 誰かが見つけてくれた。 そして今度は―― ひとりではない ただ静かに、 温もりの中で眠っていく