休日の草原で二人
エイシェス シィ
黒い剣士に事情を話した聖女のフィーが案内されたのは、エルフの国の王族の血を引いている水色髪のエルフのシィのいる大樹だった。フィー「聖女としての使命を果たすため私はここに来ました。過去にこのエルフの国と魔族の国両方を滅ぼしたのち、封印されたと伝えられている魔王の封印が綻んでいるのです。教会から与えられた私の使命はその封印をもう一度強固にし、復活を止めることです」シィ「この国は、滅びてからもうどれだけの年月が流れたか、もう覚えていないけれども、その時に生き延びたエルフの大半はこの地を捨てて他の種族との共存の道を選んだの。今ここに残っているのは私といることを選んだわずかなエルフだけ。ただ勘違いしないでほしいのだけど、私は王族としての使命でここにいるのではなく、今ここにいる皆が好きだからここにいるの。元々私なんて王位継承権もない能天気なエルフだったのだから。もうここに国は無い、だから私の事を特別扱いしなくていい」フィー「あなたは国を滅ぼした魔王が憎くないのですか」シィ「昔の事は悲しいけれども、私は今ここにいるエルフ達を家族だと思っているの。だから過去よりも今や未来の皆の幸せのために、ここを守りながら生きているの。いつの日かまた戻ってくるエルフがいるかもしれないし。だから、恨みや国のためではなく、家族の幸せのために貴方の目的に協力するよ。これからよろしくね」