51【炭火戦士プリティハーツ】
Marin


――翌朝。 モツは学校へ向かう。 眠そうな顔。 機嫌も悪い。 教室。 「おはよう、モツ」 モツ: 「……おはよ」 「……どうしたの?」 モツ: 「別に」 「なんか今日、怖い顔してるよ?」 モツ: 「……うるさいなぁ」 「…………」 クラスメイトが顔を見合わせる。 別の女子が、小さな声で話す。 「最近、ずっとあんな感じじゃない?」 「うん……」 「前はもっと普通だったよね」 モツ: 「……聞こえてるんだけど」 「ご、ごめん!」 モツ: 「…………」 モツは机に突っ伏す。 眠い。 頭が重い。 そして何より―― あの瞳が、 頭から離れない。 モツ: 「…………」 昨夜の声が蘇る。 『目覚めよ……禁忌の巫女よ……』 モツ: 「……巫女って……何よ……」 その言葉を、 隣の席のクラスメイトが聞いていた。 「……巫女?」 モツ: 「!」 「どうしたの?」 モツ: 「……なんでもない!」 「……本当に?」 モツ: 「本当だってば!」 少し強い口調になってしまう。 「…………」 モツ: 「…………」 しまった。 そう思った時には、 クラスメイトは心配そうな顔をしていた。 「……モツ、大丈夫?」