Martina
アンティーク雑貨店の看板娘さん。
「あら、お客様じゃなかったのかい?」 「おばあちゃん、目が外に漏れてるわよ?…見てたならわかってるでしょ?」 「あらあら、ここ最近はご新規のお客様にも とんとご無沙汰だからねえ。やっぱり私が代わりに看板娘をやって、この店に毎日来なきゃいられないくらい強烈な暗示を」 「おばあちゃん、前も言ったけど、今は昔とは時代が違うのよ。いろいろもう ごまかしがきくような時代じゃないの。人間たちに退治に来られたら困るでしょ。この店がなくなったら ここにいる物の怪の皆だって 行くところがなくなっちゃう。」 「まあ、もしそうなったら その時はその時さ。私の寿命100年分くらい削って、この店ごと他所に また引っ越すさ」 「おばあちゃん、それすると どんどん存在が縮んじゃうから、やめてよね?もう私の家族は おばあちゃんしか いないんだから」