『異形ヒト【藤?】』
光が当たらないとある森の奥深く。そこには白衣を着た赤髪の研究員【東雲茜】と体から藤の木が生えた異形ヒト【藤】が立っていた。 【東雲茜】「今まで喋れない【藤】さんにしか会ったことがなくて…。とても貴重なお話をありがとう。」 タブレットを操作しながら『異形ヒト【藤】』から聞いた話をまとめ、保存する。 【藤】「…ヤクニ タテテ、ヨカッタ。....ジャア、ボク ハコレデ。」 【藤】はそのまま薄暗い森の方へと歩いていく。 【東雲茜】「えぇ、調査へのご協力感謝します。」 感謝を述べ、本部に帰還するために転移装置を展開していた時--- ド サ リ 背後で何かが倒れる音がした。思わず振り返ると先程の【藤】が片膝をついて蹲っていた。 【東雲茜】「ッ!【藤】さん!!大丈夫⁉」 急いで駆け寄ると メキ…メキ… 【藤】の額辺りから音を立てて”ソレ”は生えてきていた。 【藤?】「グゥ……ッ!!」 メキメキと音を立てていくごとに【藤】が苦しそうに呻く。 【東雲茜】「…これは、角....?ってそんな場合じゃない!!」 近づこうとすると片手を挙げ制止してきた。 【???】「ダ ..ジョ....ウブ…。チ…ヅ カナイデ....。..ジツハ、ボク ... ウソヲ、 ツイテタ…。」 所々詰まりながらも必死に伝えようとする。 【東雲茜】「ちょっと待って?それってどう言う…(その前に誰か呼んだ方がいいのかな...。あぁ、もう!どうしよう⁉)」 グルグルと思考を巡らせるも焦ってしまい上手くまとまらない。 【???】「ゴメンナサイ..ニゲテ.….ボクハ..【藤】ジャ ナクテ、ホン トノ ナマエハ---」 【東雲茜】「…え?(『逃げて』?どういう事?)」 先程の苦しげな様子から打って変わってしっかりとした足取りで立ち【東雲茜】をしっかりと見据える。 「---【鬼藤】っていうの…。」 そう言うと、茫然としている【東雲茜】に向かって鋭い爪の付いた手を振りぬいた。 異形ヒトを試しに鬼化させてみました。表情がない分、ポーズや台詞なんかで異形ヒトが苦しそうにしてるのを再現してます。……再現できてるといいなぁ。

