べ
スーツの女の人
べ


残業続きのスズカに追い打ちをかけるのは、課長によるセクハラだった。いつも後ろからなので、録音や録画で証拠を残すことができなかった。いつものように後ろから触ってきた課長が「肩でも揉んでくれよ。ボーナスのための査定で大変なんだ」と言う。 ボーナスの査定、と言われ仕方なく肩を揉み始めるスズカ。毎日忙しいのに何をしているのか、と虚無感が湧き上がってきた。 課長の肩を揉む中で、ふと気がついた。初めて、課長の後ろにいることに。今までは後ろを取られていたから何もできなかった。そしてスズカの中でこのセクハラ上司と戦うためのスイッチが入った。