50【炭火戦士プリティハーツ】
Marin


「あのさ……」 友達が少し声を落とす。 「一回、お祓いしてもらったら?」 モツ: 「…………は?」 「お祓い」 モツ: 「なんでよ」 「だって、毎晩同じ怖い夢を見るんでしょ?」 「それに海で倒れてたっていうし」 「もしかしたら……なんか憑いてるんじゃない?」 モツ: 「…………」 一瞬、 背筋が冷たくなる。 巨大な赤い瞳。 紫色の煙。 そして―― 『禁忌の巫女よ』 モツ: 「…………いや」 「?」 モツ: 「そういうの、信じてないから」 「…………」 友達が黙る。 モツ: 「……ごめん」 「ううん」 「でも、無理しないほうがいいよ」 「最近、本当に顔色悪いから」 モツ: 「…………」 モツはしばらく黙っていた。 そして、 小さくため息をつく。 モツ: 「……お祓い、ねぇ」 そんなものに頼るなんて、 馬鹿馬鹿しい。 そう思っている。 ……思っているはずなのに。