Mildred=Windsor
kaze
その頃。 受付嬢は赤黒い光に包まれ、空高く浮かんでいた。 赤黒い光線が全身を貫く。 髪はゆっくりと赤黒く染まり始める。 受付嬢 「ふふ……。」 彼女は最初から知っていた。 あの遺跡。 あの魔石。 そして―― 魔石を解放できるのは、強い力を持つ冒険者だけだということを。 受付嬢は受付で優しく笑いながら、多くの冒険者を送り出してきた。 しかし誰一人として帰っては来なかった。 ある者は遺跡で倒れ、 ある者は魔石を持ち帰れず、 封印は何百年も破られなかった。 受付嬢 「あなたなら……きっと成功すると思っていた。」 彼女は最初から女性冒険者を選んでいた。 耳寄りな情報も。 優しい笑顔も。 「気を付けてください。」 その言葉さえも、 すべて魔石へ辿り着かせるためだった。 遠く離れた空で、 赤黒い光の柱が天を貫く。 受付嬢は目を閉じ、嬉しそうに微笑む。 受付嬢 「あぁ…素晴らしい…」 ---