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帰る場所
モモンガ
ある夜、アリアは再び人間の姿へ戻り、静かな砂浜を歩いていた。 視線の先には、どこまでも続く夜の海。 青年との思い出が胸によみがえり、自然と涙がこぼれる。 「あなたと過ごした時間は、本当に幸せだった。」 海風がその言葉を優しくさらい、波は静かに砂浜へ打ち寄せる。 遠く離れた街では、青年もまた海を見つめながら彼女を想っていた。 二人は同じ月を見上げ、同じ海を見つめながらも、決して結ばれることはない。 それでもアリアは今日も歌う。 彼への想いを胸に秘めたまま。 その切なく優しい歌声は、夜風に乗って海を越え、いつまでも彼の心に届き続けるのだった。