JP-Leriana-「警告を伴う朝食」

第31章 「警告を伴う朝食」 焼きたてのパンの香りが台所いっぱいに広がり、まだ空気に漂う不安とは対照的な、穏やかな温もりをもたらしている。 食卓は質素に整えられている。パン、切り分けられた果物、温かい薬草茶の入ったポット、そしてまだ湯気を立てている三つの陶器のカップ。朝の光が窓から差し込み、家の中を柔らかく心地よい色合いで照らしている。 レリアナは慎重にトレイをテーブルの中央に置き、アナスタシアの向かいに腰を下ろす。一方、フォラウは壁に最も近い椅子に座る。彼の動きは落ち着いているが、その姿勢にはまだわずかな疲労がにじんでいる。鋭い痛みではない。あらゆる動きに付きまとう、あの重い感覚だ。 しばらくの間、食卓は沈黙に包まれる。 不快な沈黙ではない。 日常の沈黙だ。 パンをちぎる音。 陶器が軽く触れ合う小さな音。 カップからゆっくりと立ち上る湯気。 アナスタシアは薬草茶をひと口すすりながら、二人を静かに見つめている。その視線は穏やかだが思慮深く、まるで言葉を口にする前に整えているかのようだ。 やがて、彼女はカップをテーブルに置く。 「首都へ報告書を送ったわ」 自然な口調で言う。 レリアナはすぐに顔を上げる。 驚いた様子はない。 むしろ、待ち構えていたようだ。 「すぐに来るのでしょうか?」 アナスタシアは小さく首を横に振る。 「すぐではないわ。返答には数日かかるでしょう」 短い間。 「でも、必ず来る」 数秒間、再び沈黙が訪れる。 そして治療師は、今度は少し個人的な口調で続ける。 「あなたのお祖父様にも、伝言を送ろうかと考えているの」 その言葉は柔らかく落ちるが、空気を変えるには十分な重みを持っている。 レリアナは動きを止める。 カップを置かない。 言葉も発しない。 ただ、聞いている。 アナスタシアはしっかりと視線を保つ。 「アルカニスは、あなたをここへ送るとき、私を信頼してくれた。だから、何が起きたのかを知る権利があると思うの」 沈黙がさらに重くなる。 レリアナは視線をテーブルへ落とす。 怒っているわけでもない。 怯えているわけでもない。 ただ、考えている。 「理解してくれると思います」 やがて小さな声で言う。 一拍。 「でも、きっと気に入らないでしょう」 アナスタシアは穏やかにうなずく。 「そうね」 その唇がわずかに曲がり、経験と諦観が入り混じった表情になる。 「特に、あなたたちが危険にさらされたと知ったら」 治療師の視線がゆっくりとフォラウへ移る。 短い沈黙。 強く意識された沈黙。 「そして、誰と一緒にいたのかを知ったら、なおさらね」 フォラウはその言葉の重みを気にしていないかのように、落ち着いてパンを噛んでいる。ゆっくりと飲み込み、薬草茶をひと口すすってから答える。 「まあ……」 穏やかな口調で言う。 「しばらく森に隠れていればいいかもしれません」 かすかな笑みが浮かぶ。 「とても静かな場所だと聞いています」 その一言が、たちまち緊張をほぐす。 レリアナは驚いてまばたきをする。 そして思わず、小さな笑いがこぼれる。 アナスタシアは、呆れと面白さが入り混じった視線で彼を見る。 「冗談ではないのよ、フォラウ」 彼は無邪気な仕草で両手を上げる。 「私もですよ」 短い間。 そして半ば笑みを浮かべて付け加える。 「もっとも、アルカニスは怒ると狙いが正確ですからね」 その言葉に、レリアナは今度ははっきりと笑い声を漏らし、口元を手で押さえる。 アナスタシアでさえ、小さくため息をつく。それは抑えきれない笑みによく似ている。 空気が和らぐ。 ほんの少し。 だが、それで十分。 フォラウはレリアナの反応をさりげなく見守り、緊張を和らげられたことに満足している。 やがて彼の表情が柔らかくなる。 「本当に」 最後に、より落ち着いた声で言う。 「私たちは、やるべきことをやっただけです」 その言葉は単純だ。 正直だ。 大げさではない。 アナスタシアはそれを知っている。 レリアナも。 治療師は再び薬草茶をひと口すすってから、もう一度口を開く。 「いずれにしても」 穏やかに言う。 「あとであなたと話さなければならないわ、レリアナ」 それは叱責の響きではない。 責任の響きだ。 レリアナはゆっくりとうなずく。 「わかりました」 沈黙が再び食卓に戻る。 だが今度は、より軽く。 より温かく。 より人間らしい。 外では、村のざわめきが少しずつ大きくなっている。 噂は広がり。 決断はすでに下されている。 そしてどこか遠く、ヨレスから離れた場所で―― 一つの伝言が、セドリアの首都へ向かって進んでいる。 その伝言は、やがて答えをもたらすだろう。 そして―― 記憶も。

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