睡蓮
Tuberose
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ヴィーナスは元々人間でした。 擬似餌の世界に幼い人間と共に迷い込んで、虫に怯えながらも必死に出口を目指していました。 もう少しで出口のトンネルを抜ける、そんなところで幼い子供の体力が尽き、虫に追い付かれてしまいました。 幼い人間を見捨てれば確実に帰れた筈なのに、彼女は子供を帰らせる為に自分を犠牲にする道を選びました。 食べられた彼女の残骸は神父にによって発見され、神父の気まぐれによって修復されました。 綺麗に繋ぎ合わせられ、足りないものは他の人間や虫で補われ、今のヴィーナスが誕生しました。 幸運なことに脳髄は無事だったので、人間の頃の記憶は結構残っています。 だから擬似餌と違って人間と言葉を交わしたり、人間が食べられる物を与える事が出来るんです。 現在の姿や現状には特に不満もなく、人間だった頃よりも快適だそうです。