【EDIT:PRO】絶望の中で、まひろは思い出していた。凡人の俺と天才のみはりの過去を。
VRバトロワ世界での、緒山まひろの霧切響子への敗北と、過去の回想。 このシーンだけは、どうしても高いクオリティで仕上げたかったのでPIXAIEDIT:PROで仕上げてみた。 【状況説明】 デスゲームの最中に霧切響子の陽動に引っかかり、室崎みよを誘拐されたまひろ。 まひろは、敵指揮官の霧切響子の頭脳への敗北と、自分の男性時代の辛い過去を重ね合わせていた。 そうか、今回の霧切響子への敗北は、いつもの慣れっこの構図を繰り返しただけ。 みはりが中学に入った辺りだったかな? トロフィーと表彰状に囲まれ、自信満々の笑みを浮かべるみはり。 運動も勉強もできる、何をやっても完璧の自慢の妹だった。 みはりは、小さい頃は、「お兄ちゃん」「お兄ちゃん」って物凄くなついてくれてた。 みはりにとって、俺は頼りになる自慢の兄だった。 でも、あの頃辺りからは、みはりには「お兄ちゃん」は別に必ずしも必要なものではなくなったように思う。 だって、 みはりは勉強も運動も何でもできるんだ。 誰にも、守ってもらう必要が無いんだ。 じゃあ、俺は何のためにいるのだろうか? 「頼りになる兄。自慢の兄。優しい兄。」 そんなアイデンティティを失い、失意の中、闇の中に堕ちていく。 みはりの栄光の世界とは対照的に。 暗い部屋で、画面の中の世界に溺れる昔の自分自身。 特に何の夢も無く、目的もなく。 携帯電話の画面をポチポチ押して、デイリーミッションをこなす日々。 そうだ。 何を思いあがってたんだ。 最初からわかってたじゃないか。 「凡人は……絶対に天才には勝てないって。」
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