[鬼道衆]【茨木童子】VS【???】
ヤマドリ卓
1


鉛色の雲が空を覆い、地上では砂塵が巻きあがっていた。 黒い忍装束を纏った人物が数十名、それに囲まれるようにして赤黒い装束を纏った『鬼』の二人が刀を持って周囲を睨み付けている。 【酒呑童子】 「…『影鬼様』と『光鬼様』の覚醒を邪魔するのであれば……」 【茨木童子】 「たとえ陰陽師の者達であっても…我ら『鬼道衆』が許さぬ。」 そう鋭く言い放つと同時にビリビリと空気が震えるような圧が二人から放たれる。 その圧を受けて多少ざわめくものの臆することなく武器を二人の鬼たちに向ける。 【酒吞童子】 「……どうやら手を引くつもりは無いらしいな…。ならば__」 【酒吞童子&茨木童子】 「_容赦はしない。」 その言葉を皮切りに忍装束の者達が一斉に襲い掛かってくる。 刃同士がぶつかり合う音が何度も響き、式神や鬼火が宙を舞う。 血飛沫や怒号が飛び交う中、二人の鬼は刃を振るい敵を次々と切り伏せていく。 【酒天童子&茨木童子】 (我等の命が尽きようとあの御方達だけは絶対に守り抜いて見せる。) 相手の返り血で、自身の流血で、衣も刀もさらに赤く染まってゆく。