「快速特急と快速特快のように、二人は行く。――振り返らない背中を、遙佳と果音はただ見送った。」
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放課後の光河学園。テニスコートで果音とラリーをしていた新見遙佳は、フランソワとともに足早に去っていく前田一也の姿を見つける。しかし、一也は一度も振り返らない。 幼い頃は、すぐそばにいたはずなのに――。 遠ざかる背中を見つめる遙佳の瞳に涙が滲む。心に蘇るのは、モルダウの青き流れのように、今も色褪せない一也との懐かしい記憶。 変わらず残る想いと、変わってしまった二人の距離を描く、切ない放課後の一幕。