紙飛行機の操縦士
あいあい
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澄み渡る青空を切り裂き、一機の紙飛行機が風に乗る。 操縦するのは、空の郵便配達人。 彼女が届けるのは、ただの紙片ではない。そこに込められた「誰かの切なる想い」だ。 甘酸っぱい恋文、喧嘩した友達からの「ごめんなさい」、 疎遠だった家族を結び直す結婚式の招待状――。 時に、二度と会えない人からの悲しい知らせを運ぶ日もある。 笑顔と涙、出会いと別れ。 幾重もの人生のドラマを届けるたび、彼女の心は少しずつ強く、優しく育まれていく。 けれど――空をかける彼女のバッグの底には、どうしても届けられない一通の手紙があった。 かつて事故で行方不明になった、大切な人への想い。 「いつか私のこの手で、あなたのもとへ――」 人の心を繋ぐ旅の中で、少女はやがて、自分自身の『止まっていた時間』と向き合うことになる。 風を捉え、雲を抜け、青空の向こうにある未来へ。 これは、一通の手紙から始まる、切なくも温かい「心と絆」の物語──