老紳士の温もり
エイ
4年前に93歳で大往生なさった、落語界の重鎮。我が家は祖母・母・私と三代にわたってお付き合いがありました。特に縁が深かったのが母で、二ツ目時代の“小金馬”を名乗っていた頃からの腐れ縁。幼い頃の母とその友人たちは師匠のご自宅を“ピンポンダッシュ”の悪戯の標的にしていて、都度悩まされていたようです。 が、小学校の卒業式に賓客で招かれた際に師匠は逆襲に出ます。 「いやぁ…ここの生徒さんたちには“お世話”になりましてねぇ」 と祝辞の最中に子供らの悪事を大暴露。事情を知った教師たちは慌てて師匠に平謝りの後、悪戯の首謀者(母を含む)たちを呼び出し、たっぷりお灸を据えたとか。(本人・談)