魔法少女 いつもの朝
モモンガ
6


放課後。 ひかりはいつもの帰り道を歩いていた。 ところが、公園の近くを通りかかった時だった。 「……キュゥ……」 小さな鳴き声が聞こえる。 「ん?」 茂みを覗いてみると、そこには見たこともない小さな生き物が倒れていた。 白く丸い身体に長い耳。 身体には泥がつき、足には木の枝が絡まっている。 「大丈夫!?」 ひかりはすぐに駆け寄った。 枝を外し、ハンカチで汚れを拭いてやる。 どうやら大きな怪我はないらしい。 「よかったぁ……」 ひかりが安心して微笑んだ、その時。 『……ありがとう』 「…………え?」 ひかりの動きが止まる。 『助けてくれて、本当にありがとう』 そして首元から、小さな宝石を取り出す。 『これは星の宝石〈ステラ・ジュエル〉。助けてくれたお礼に、君にあげる』 「えっ? こんな綺麗なもの、もらっていいの?」 『うん。きっと君なら大切にしてくれるから』 ひかりが宝石を受け取る。 その瞬間――。 宝石が一度だけ、強いピンク色の光を放った。 しかし、すぐに光は消える。 「今、光ったよね?」 『…………』 なぜか小さな生き物は驚いた顔で、ひかりを見つめていた。 ひかりはまだ知らなかった。 ステラ・ジュエルは、本来なら誰にでも反応するものではない。 そして――。 その光を感知した存在が、すぐ近くにいた。