『見るだけじゃ終わらない』
sakimisaki


TAKE 19 「この音、好きかもしれない。」 Absolute Zero Clash -The 3rd Phase- の客席。 このカットでは桜紫を主役にして、Aqua Palaceの音に心をつかまれる瞬間を描く。 桜紫はまだ先・マキ・美咲とは面識がなく、ただライブを観に来た一人の観客。 丸メガネの奥の瞳を輝かせ、胸元に手を添えながら、青緑に光るペンライトを握ってステージを見つめている。 奥ではAqua Palaceの3人が、エメラルド〜ターコイズの氷晶ステージで全力の演奏を続けている。 その音を浴びるうちに、桜紫の表情が少しずつ変わっていく。 「もっと聴きたい」 「このバンド、好きかもしれない」 そんな気持ちが芽生えた、桜紫にとっての最初のAqua Palace。 まだこの時点では、のちに自分がその輪の中へ入ることを知らない。 未来の仲間との出会いは、まず“ひとりのファン”として始まった。