【.εpb ♯88】新たなる旅路…?
Fundoshi Zipper


「……そ、それはどういうことですか?!」 「昨晩、勇者様がご就寝された後、 彼らと合流いたしました。 彼女達の人となりを少し知っておきたかったもので。」 僧侶さんの表情はいつもと何も変わらない。 「で、少々お酒も入ってしまいまして、 私、その…熱く語らってしまったのです。 勇者様の【おもらし伝説】の数々をッ!!♪」 「………… 」 「勇者様が如何に"愛らしさ"と"勇ましさ"を兼ね備えた究極の勇者様であるのだと、その魅力を余すことなく伝えたつもりだったのですが… その…… なぜなのか、どんどんおかしな雰囲気になってしまいまして… ……ひとしきり私が語り終えた後、 彼女達はたった一言、こう申しました。 "この話は無かったことに。"……と」 「………… 」 「【くれぐれも勇者様によろしく】、 との伝言を承りました。 …申し開きもありません。 私の落ち度でございます。 勇者様のお気の済むように私を罰してくださいまし。」 全然悪びれるでもなく、 心底申し訳なさそうな顔で謝罪の言葉を述べる僧侶さん。 (・・・ああ、 こんなときの僧侶さんは、 ・・・本当、わかりやすいなぁ・・・) 勘繰るまでもなく、 彼女が【嘘】をついていることが 勇者には理解できた。