幹レイナは仕事をする#11 プレゼント
ジャーディー


キャバクラで働き始めて4年後。初めてのホストクラブから1年が経った。 レイナはバックヤードで大きくため息をついた。 店内の環境は大きく変わっていた。キャバ嬢インフルエンサーが台頭し、憧れの職業にすらなっていた。 自分の仕事が見下されなくなったのは良いことだった。しかし、徐々に彼らの標準にした苛烈な痩せ競争が始まった。店内でも薬で痩せようとする者まで現れた。転んだらそのまま折れてしまいそうな子が人気を取る。レイナは運動やある程度の食事制限はしていたが、その競争に心はついていっていなかった。 モモカはホストへ貢ぐため、客へ必死にシャンパンを求め、その後を匂わせ始めていた。他のキャストも同様の雰囲気があった。 そして、乗らなければいけない、と思っている自分もいた。皆がモモカの担当ホストみたいになっていくようにすら感じられた。 少しずつ、レイナにとっての楽しかった、好きだった部分が消えていくようだった。