伝統的モードを纏う晩秋ランウェイ
ノロカメのサブ


「芹沢リン — ハイブランドのルックブック・カタログ」 リンは流行に左右されにくい、昔ながらの正統派ファッションモデルの仕事が多い。トレンチコート、ウールコート、ロングドレスなどを大量に着替えながら撮る秋冬カタログが主戦場。一日に何十着も撮影するような、華やかというより「モデルとしての技術」が要求される仕事で強さを発揮する。 5. 「最終カット、深夜のバーガンディドレス」 長かった撮影の最後に用意されていたのは、深いバーガンディのロングドレス。スタッフの動きも朝より静かになり、スタジオには一日の終わり特有の空気が漂っている。リンの目にもわずかな疲れはある。それでも最後のシャッターが切られる瞬間、ドレスの裾が最も美しく見える位置に足を置き、顎の角度を数度だけ調整する。華やかなランウェイとは違う、誰にも気づかれない小さな技術の積み重ね。それが芹沢リンのカタログモデルとしての強さだった。