街中に浸透する妖魔
slyt


恐るべきは、餓利に限らず妖魔全体の能力ではあるが『超強力な認識阻害超常効果』が常時かかっていること。 このような非現実的でグロテスクな存在が街中に堂々と侵入しても、誰もその異常性に気づくことがない。 見落としてしまうというだけでなく、仮に妖魔を認識してもそれが「そこにあっても当然なもの」と認識してしまうのだ。その効果の強度は人間はおろかコンピュータシステムにも及ぶ。それもAIなどのような論理思考が強くなるほどこの効果に強くかかってしまうのだ。 人が人である限り、彼らの猛威に気づくことはできないということである。 ……だが、超常の域に足を踏み入れた者はこの限りではない。