怖い話1
夜になり、1日の仕事が終わった3人は部屋でおしゃべりしています。 ミーナ「ねぇねぇ。今日買い物に行った時、町の人が言ってたんだけど、この屋敷から西に行った所に廃墟の屋敷があるじゃない?」 サナ「うん、窓や扉が壊れて壁もボロボロになってる所でしょ?」 ミーナ「そうそう、その廃墟でお化けが出たんだって。」 リヴエル「ふぇ、ほ、本当ですか?」 リヴエルは怯えて声を震わせています。 サナ「嘘でしょ~♪ホームレスが住んでるんじゃない?」 サナは余裕げに笑って答えます。 ミーナ「そんなことないみたいだよ。ある日、1人の男が真夜中に廃墟の前を歩いてたら、その廃墟の一階の角の部屋に明かりが点いてたんだって。その男もホームレスだと思って、廃墟に住み着いたら困るからって見に行ったの。部屋に着くと部屋の真ん中にテーブルがあって、その上に火が点いた燭台が置かれていたの。男は人がいないか回りを見回していると、廊下の方からズリッ、ズリッと何かを引きずる音が聞こえてきて、生臭い匂いがしてきたんだって。男は急に寒気を感じて振り返ってみると、そこに···」 サナとリヴエルは息を飲みミーナを見つめます。 ミーナ「髪はボサボサで服はボロボロの目を光らせた男が歯を剥き出して立ってたんだって!」 サナ·リヴエル「ひぃ~!!!」 サナとリヴエルは、あまりの怖さに涙目になっています。 ミーナ「それを見た男はすぐに逃げ出したんだけど、玄関を出たところで低い声で(2度と来るな···)って耳元で聞こえたから走りながら振り返って見ると何もいなかったんだって。これはもう本物でしょ?」 リヴエル「怖い~!!」 サナ「これは本当かもね。あの屋敷には昼間でも近づかないほうが良さそうだわ。」 サナは時計を見ると23時を過ぎていました。 サナ「もう寝ましょ。ミーナが怖い話しちゃったから、すぐには寝れないと思うけど。」 リヴエルは震えた手でサナの腕を掴みます。 リヴエル「さ、サナさん、一緒に寝てもいいですか?もう、怖くて···」 サナ「ええ、もちろん。実は私も同じこと考えてたの。良かったわ♪」 サナは優しくリヴエルを抱きしめるとミーナが横でモジモジしながら話しかけてきます。 ミーナ「あたしも一緒に寝てもいいかな?話してるうちに怖くなっちゃった···」 サナ「ええ、いいわよ。3人で一緒に寝ましょ。」 ミーナ「やった♪今度は面白い話するね♪」 3人はパジャマに着替えようとするとミーナが何かを感じとります。 ミーナ「??、あれ?何か聞こえない?」 サナ·リヴエル「!!!」 サナとリヴエルの表情がこわばります。 ミーナは音がする方へ耳を向けていると 「ズリッ···ズリッ···」 何かを引きずる音が聞こえ近づいてきます。 リヴエル「おっ!おばっ!むぐっ!!!」 サナは咄嗟にリヴエルの口を手で塞ぎます。 引きずる音はサナ達の部屋の扉の前で止まり、すぐにまた音を立てて離れて行きました。 リヴエル「い、今のお化け?」 リヴエルはサナに抱きつき震えています。 サナ「わからないわ。泥棒が入ったのかもしれない。怖いけど確認しましょう!ミーナ付いてきて!」 ミーナ「あ、あたしも、こ、怖いんだけど···」 サナ「ミーナがあんな話するからでしょ!?泥棒だったら私だけでは太刀打ちできないよ!」 ミーナ「うう···わかったよ。」 サナはベッドの横にあるランタンを、ミーナは部屋の角に立て掛けてあったモップを手に取りました。 サナ「よし、行くよ!リヴエルは怖いだろうけど、ここで待っててね!」 リヴエル「は、はい!」 2人はそっと扉を開け、辺りを見渡し出ていきました。 「怖い話2」へ