月下、抜かず
満月の下、浅葱の羽織を風にまかせ、菊一文字を腰ではなく両手で支える沖田総司。刃はまだ鞘の中。斬る必要のない夜を、一番隊隊長として歩いている。可憐さはマフラーと桜に、気品は背筋と納刀の角度に置いた。散る花びらだけが、彼女の命の短さを知らせる。
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