跳び箱の側面に「1」と書いてある。彼女はそこを玉座にした。両手を箱の端に置き、背筋は伸びたまま、座っているのに見下ろしている。柔軟のあとの休止で、脚は揃い、汗は膝を伝う。番号は器具のものだが、順番は最初から彼女のものだった。誰も、隣に座れない。
ドングリ
PixAI DiT.1